全国に広がるネットワーク”ケアリフォームシステム研究会”

NPO法人ケアリフォームシステム研究会とは

NPO法人ケアリフォームシステム研究会は、障がい児・障がい者・高齢者のケアリフォームに必要な実践的な知識を習得されたメンバーから構成されています。


一般住宅のリフォームとは異なり、このケアリフォームの分野に特化し、障がいや病気等の症状に対応したオーダーメイドな発想と工夫、福祉機器を取り入れた住環境の整備のために、専門知識や施工技術を学び習得した方たちが参加資格を得られます。


フジホームは、NPO法人ケアリフォームシステム研究会に参加しています。



ご相談からアフターフォローまでの流れ

ご相談からアフターフォローまでの流れ


喜びの声、ご指導いただいている先生方からのメッセージ



思いやりと工夫がいっぱいの我が家を参考してください

我が家には3人の息子がいます。夫は3年前にガンで亡くなりました。長男は生まれた時から障がいがありました。脳性まひで運動機能障がい・知的障がいがあり日常の殆どが家の床に腹ばいになって生活をしています。多動性という症状で体が意識とは別に自然に動いてしまい家の中の壁やドア・家具などに勢いよく当たったりして、顔や手足によく怪我をしました。
また、息子が手足をぶつけた場所はボロボロに傷んでいました。

以前の住まいは元々古く住む事にも限界になり家を建て替える事になりました。しかし長男の重度の障がいの状態を理解してくれて、安全に暮らすための家づくりをしてくれる業者さんがなかなか見つかりませんでした。色々と手を尽くして調べていたところ福岡県に全国でも数少ない障がい者の住まいづくりを専門的にしている会社があることを知りました。さっそくお会いしたところ、我が息子の障がいのことを多く説明しなくても社長さんが障がいの事や身体状況について詳しくご存じて、どんな工夫が必要かなどすぐに話をされました。私はびっくりしてしまい、その時点でこの方だったら安心してお任せ出来ると心から思いました。

完成した家は息子が床を這っても科学物質の出てこない木材で本当に安心です。また、私が料理や家事をしながらでも息子を見守られる間取りにしていただきました。入浴は脱衣室、浴室を広いスペースを取って頂いたので家族のだれでも簡単にお風呂にいれてあげる事が出来るようになりました。

息子のように重度の障がいのある方は多くおられると思います。私は今の住まいになって本当に人生が変わりました。不便や不安だらけの家でしたが、我が家の家族への思いやりと工夫がいっぱいの住まいを是非参考にしていただけたらと思っています。





頭の中が希望でいっぱいに

私はこれまでトイレにいくのも、お風呂に入るのもお母さんに頼まないと何でも出来ませんでした。障がいのある友人から「障がい者のためのい住まいづくり展」があると聞き、家族で見に行きました。
そこには色々な障がい者の方の住まいづくりの施工事例のパネル写真がありました。そこでは家を自分の体の状態に合わせて動きやすく出来るように改装したり、福祉機器を利用したり、自分に合わせた日常生活用具を作ってもらったりしている人の話を聞きました。そしてどの方も本当に喜んでいる事を知りました。私は両親に自分が一人でやってみたかった事を話しました。病気になる前の様な生活が少しでも取り戻せるのなら・・・頭の中が希望でいっぱいになりました。

工事は新しくお風呂に入浴リフトを取り付けました。母は私を抱えたりする事もなくなり、私はゆっくりと湯船につかる事が出来る様になりました。湯船につかるのは2年ぶりです。
トイレの工事は私がどんな動作なら出来るかを何度も見て頂き出来る動作から移乗椅子を制作して頂き、進入から便器への移乗と退室まで全ての動作が一人で出来るようになりました。色々なことを諦めて生活していましたが、ここまで自分で出来る様に引き出して下さった武藤技研さんに感謝と共にもっと早く出会っていたら良かったと思いました。





自立・自律を目指した住まいづくり

私は、労働福祉事業団総合せき損センターで24年間、高齢者・障がい者(児)の生活環境系の設計研究に従事した後、平成15年5月に佐賀大学医学部の現職に異動しました。ここでは、医学生や看護学生へ「障がい者(児)・高齢者の生活と支援技術」や「障がい者(児)・高齢者の生活行動支援論」等の教育を担当しながら、現在の医学では完治させることのできない高齢者・障がい者(児)の実際の生活行動支援と支援技術の研究、福祉機器や住環境の設計研究などを行って現在にいたっています。福祉機器による支援者は4000人、住宅設計支援は1400名を越えました。

高齢や身体障がいのため介助が必要と言われている方々でも、福祉用具などの補助器具を使い住環境改善を行えば、自立生活の可能性が高くなる。クライアントが例え歩けなくても、重度の身体障がいがあっても、楽しい人生を構築していく支援が可能だ!」ということを多くのクライアントが教えてくれています。この考え方と支援方法、教育方法などを「地域医療科学教育研究センター」で研究し。発展させているのが私の研究室です。

工務店を運営されている皆さんが家の建築に携わるということは、人々の住生活を支援するという社会的責任を持っているのです。
したがって、誰もが一度は経験する子ども時代のバリアや高齢となっていからのバリアを少なくするバリアフリーの設計方法や建築方法、リフォーム技術を知って施工しなければなりません。そうしなければ、社会的責任は果たせません。なぜなら、家は50年以上の耐用年数があるのですから、そこに住む人間は必ず、子どもや高齢の時、身体障がいなどを経験するからです。工務店さんや建築士さんは、CRS研究会に入会して、施主の生活方法の聞き取り方や改善方法、リフォームやバリアフリーの知識や情報、そして身体に障がいを持って生活する方法など学び合って欲しいと考えています。

工務店さんが中心になって、学び合う組織は他にありません。CRS研究会で、同業者のネットワークを構築して学び合い、他職種との連携方法や人の生活のシミュレーション方法、アフターフォロー方法などを身につけましょう!そして、建築に携わる者としての社会的責任を全うし、施主や地域に貢献しましょう!





医療と住まいの連携がある生活

2010年に65歳以上の高齢者が全人口の約22%となり、今後、後期高齢者が急増するという世界でも未知の状況になります。これに対し、暗い話が多いですが、それぞれ現場の人々はこれを打開すべく粘り強く活動し、挑戦している人々が多くいます。その中に、武藤俊之さんが会長をしているケアリフォームシステム研究会の皆様がいます。

この研究会は高齢者だけでなく、障害児・障害者そして家族をも含めた住まいづくりを目指し、その考え方は「何でもできることだけが自立ではない。たとえ四肢まひでも・・・住まいと福祉機器の工夫で自律と介護負担の軽減を図る」ことを軸として、本人の意思で行動できる住環境の提案と整備、及び本人の機能だけでなく家族と快適に暮らせる視点も重用視されています。このことは、整備を受けた人々の「息子を居間から台所、洗面・トイレ・寝室が見渡せる」「改修後は自分でいろいろなことができ、母との喧嘩がなくなりました」「たくさんの人を呼んで私たちの生活を見てもらいたい」などの言葉につながっています。
今後、高齢者・障害児・障害者および家族が新たな快適な生活ができるよう、研究会の皆様が全国に広がり活躍されることを望みます。




私たちはCRS研究会の活動を応援しておいます



いつまでも住み慣れた家で長く暮らす生活

TOTOは、”いつまでも住み慣れた家で長く暮らす生活”を支援することが大切だと考えています。特に「水まわり」は、想像力と思いやりが必要とされる空間であることから、企業使命として30年以上も前から困っている方の”バリア”を取り除く商品開発や空間提案を行ってきました。

介護する方、される方、身体状況にかかわらず、一人でも多くの方が安心して気兼ねなく暮らせる生活をお手伝いしたいとの思いは、ケアリフォームシステム研究会の理念と同義です。

当社をはじめ各住宅設備メーカーは、これからもよりよい商品づくりに尽力してまいりますが、ケアリフォームシステム研究会メンバーの経験とノウハウに基づいたきめ細やかな対応が加わることにより、高齢者や障がい者、ご家族の方々のご要望をより高いレベルで実現していきたいと思います。ケアリフォームシステム研究会のさらなる発展を祈念申し上げます。





安心して住み続けられる一生涯の家づくりをめざして

ケアリフォームシステム研究会の機関誌創刊、心からお祝い申し上げます。
身体の不自由な方や、その家族の皆様の立場にたち、やさしく、楽しく、そして安心して住み続けられる一生涯の家づくりを目指し日々活動されている会員の皆様には、心から敬意の意を表すところでございます。

トステムでは、すべてのお客様に健康で快適な住まいをご提供するために、環境(エコ)へのは配慮はもちらん、子どもにやさしいは全ての人にやさしいキッズデザイン設計、家一棟単位での防犯対策など、新築からリフォームまで、住まい手のライフシーンに合わせた商品開発に取り込んでいます。

さらに、商品の使いやすさだけではなく、暮らしの中の楽しさや安心感につなげていく「笑顔が広がるユニバーサルデザイン」という想いのもと、ユニバーサルデザインの視点を商品の企画段階から取り入れ、積極的に推進しています。

これから高齢化社会を迎える日本の住宅市場において「ケアリフォーム」は、ますます重要な役割を担うと予想されます。当社も「ケアリフォーム」に対応する商品開発に力を注いでいくと共に、会員の皆さまと「良い家」づくりのお手伝いをさせて頂ければと存じます。





武藤さん(CRS会長)との出会い

今から16年ほど前に、飯塚市にあるせき損センターにお勤めの松尾先生(現佐賀医大准教授)をお訪ねしました。当時、介護リフトつるべーBセット、Fセット、Gセットを発表してまだ間もないところでした。その折「障がい者の住宅を、一生けん命勉強している方がいるから紹介します」と紹介されたのが武藤技建の武藤さんでした。いきなり「今こんなことやってるんですよ。」「お客様はこんなに喜んでくれました」と嬉しくてたまらない表情で、住宅の改修、新築住宅などの話をされました。

今も昔も全く変わらず、エネルギッシュで人なつっこくて、熱い思いを持ち続けておられる武藤さんですが、専務(奥様)の前向きでしっかりした提案や助言が、今日の武藤さんの素晴らしい実績を支えてきたと思います。膨大な量の、素晴らしい貴重なデータは、障がい者・高齢者住宅の設計において、垂涎の的となるほどの宝の山となっています。おかげさまで介護リフトつるべーの良さをご理解いただき、たくさんの事例を発表していただきました。全国の中小の建築業界の中にあって、着実に力をつけ素晴らしい業績をあげ、おおきな波紋が、今、さらに大きく広がり続けています。
モリトーも、今後のご活躍を全社員とともに支えていきます。





「生命・生活・人生」の適合が不可欠

「狭過ぎる動作スペース」は勿論、「広過ぎる動作スペース」も時には使えないことがあります。カラダを住まいにあわせるのではなく、住まいをカラダに合わせていく(生命に適合)。当事者が何とか自分でできるようにと創意工夫を重ね、問題解決をする(生活に適合)。将来何がしたいのか?をご利用者さまと共に考え抜き、自己実現の可能性を見出す(人生に適合)。これから3つの適合無しにQ.O.L向上は絶対に語ることはできません。

ご利用者さまの視座に立って、ご家族さまだけでなく来場者にまでもやさしい住まい作りを目指しておられるCRS研究会の皆さんの姿勢には、いつも感銘させられております。また、みなさんがご利用者さまと共に獲得された施工事例を、誰にも解りやすいストーリー形式にして具現化され、独り占めすることなく仲間と共有されています。
これらの愚直なまでの真摯な行動は、社会全体を良くし、日本を良くし、世の中を良くするんだ!
という強い情熱を感じます。社会貢献とは口先で話してるものではなく、汗かいてするもんだ!を体現されている皆さまを、これからも心から応援しております。




ケアリフォームに関するご相談はありませんか。


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